千の風になって?茨木のり子氏死去/岡村明子
茨木のり子さんが、亡くなった。
高校生のとき読み始めた詩は茨木のり子、谷川俊太郎、吉野弘、川崎洋、大岡信・・・みな「櫂」の同人であるということをあとで知った。その「櫂」を茨木のり子氏とともに創刊した川崎洋氏も、2004年に亡くなった。
「自分の感受性くらい」
「わたしが一番きれいだったとき」
「この失敗にもかかわらず」
みんなどこか口ずさめる。
現代詩で朗誦できるものは少ない。
茨木さんの詩にはリズムがあって、平易で簡潔なので何度も繰り返しかみ締めることができる。心が弱くなったときに生きていくことの単純な大切さを教えてくれる、そんな詩人だった。
たま
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