ひかる声/
石川
生まれた時にばらまいた名前を
はしごにのぼってあつめていた
古い煉瓦に囲まれた白い街は
遠くの太陽に照らされ
すこしずつ飴色に変わった
明日を紡ぎながら飛行している風が
手をあげたわたしに光をしのばせる
ただいま ふるさとの色に呼ばれて
ただいま なつかしい光にもまれ
おかえり 長い旅だったね
ただいま 何処にでも行くから
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