幻想夜曲/石川
 

わたしのものではない寂しさが
夜を唄っている
ウーヤ ルリルラ 抱きしめあって
コンクリートの下で木の根が
鳥の背丈で電線が
からまり だんまり
つながっている
ウーヤ ルリルラ 結びあって


ふわふわで淡くて
まるでペラペラの僕が席につくことができた
あぁでもそのまえに君の名前をおしえて
もう一度あふれるために
からっぽになるから


ウーヤ ルリルラ ひしめきあって
過ぎ去った時が細かな雪のように
歌声と風にとけてく


戻る   Point(0)