オレンジホーム/
久野本 暁
橙色の町並み
あの時僕は若かった
どんな赤子よりも
姿形無く
木製の電柱
それでも生きていた
誰かの点と 誰かの点の
間を結んだ線のように
街頭テレビの群がり
つまりは そういうことだったのだ
どこかに帰る時
橙色を追いかけてしまうのは
[グループ]
戻る
編
削
Point
(4)