ノート(なかよし)/木立 悟
 



鳥のかたちをした穴が
空に無数にあいていて
誰かが底からこちらを見ている
誰かと仲良くなれなくてもいい



猫のかたちに溶け残る雪が
猫のかたちの壁のよごれに
小さく小さく寄りそっている
誰かと仲良くなれるならいい



近づいてくるのか遠去かるのか
歩みつづける黄金の四つ足
ともにかがやく二つ足の背
誰かと仲良くひとりならいい








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