温泉にて、お月見/
広川 孝治
のように、それはそこにあった。
僕はため息をひとつつくと、ぺしゃぺしゃとぬれた足音をたてながら、水風呂に入りに行く。
水風呂で体を冷ましたら、もうあがろう。そしてカラオケにでも行こう。
現代人らしく現代を謳歌するのだ。
天頂より月が、陰りのない輝きをはなっている・・・
にごりない光を放つ満月に
星霜を思う
今の我思う
−孝治
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