人と接する際に見られる現実・1/ナイチンゲール
 
いだ
そう分かっているなら納得できるし許せるという考え方だった。

なるほど。
確かに自分もそうやって周りの人間を見ていると気が付かされた。
「この人はこういう人だ」という当てはめにはまらない人を見ると
何となくムシャクシャする。

実際、いつも控えめな別の後輩が
ある時、僕の前で少し格好つけた真似をしたのを見たら
何となくムカッとした。

「この人はこういう人だ」というのは先入観以外の何物でもない。
何十年も一緒に暮らした熟年夫婦なら話は別だが、
第一印象やちょっと付き合っただけでその人のすべてを理解する事など不可能なはず。

それなのに僕らは人と接する時に「この人はこういう人だ」と勝手に枠に当てはめて、
それに相手がうまく当てはまらないとイライラする。
だったら勝手に当てはめるなと言われても、そうもいかない。

それは何故?と問い詰めれば多少おもしろい本になるかもしれないが、
僕は今の所、こういう現実があると受け止めるだけに留めて置くつもりだ。



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