ミヒャエル・ゾーヴァの「スープ皿」に関する言及/竜一郎
ミヒャエル・ゾーヴァをご存知であろうか。
彼は私の好きな画家の一人で、絵本の挿絵なども手がけている。
彼の絵画を見知ったのは、高校生の折に図書館から借りて読んだ
童話『ちいさなちいさな王様』の挿絵が特徴的であったのと、
『詩とメルヘン』という雑誌を気紛れに読んで見かけたことだった。
肩に荷を背負い村を見捨てて旅立つアヒルなど、奇妙な絵が多い。
見かければ、少しだけ驚くことができるかもしれない。
ところで、彼の作品の中に『スープ皿』というものがある。
スープ皿の中にスープが注がれており、
その中心に大きく豚の頭が鎮座している。
ウィリアムゴールディングの著作『蠅の王』では
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