ケッコウケダラケネコハイダラケ/KADY
 
コハイダラケ・・・





授業で教わったことの殆どが記憶の中に消えていった。

どの映画の中にのめり込むかで、俺はギャングにでも裁判官にでも成れただろう。

けれど、大人には成りたくはなかった・・・

社会は薄く、今にも破れそうな紙の言い訳の上で成り立っていた。

ケッコウケダラケネコハイダラケ・・・





時代の隅に隠れ、安泰と欲望を喰らう役人などクソクラエだ。

葬儀の喪主に放つ、心無い言葉だけの慰めなどクソクラエだ。

支配者の悪口を並べ立てながら、制服に征服された魂の抜殻などクソクラエだ。

俺は聖者になる事を断念した老いぼれだ。
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