続き/a.u.i.
あゆみ
ミートソース
スカート
鳥
輪廻
猫背
絶対忘れないわ、
忘れないわ
スカートがゆらり
落ちた影とコンクリの狭間に
そっと建てた慰霊碑
捨て煙草
ビルの間から見えた空が
あ こんな青かったっけな、っつって
ふっ、と顔を上げた先に
電光掲示板が今日もちゃんと言葉を垂れ流してくれてて
ちょっと安心したりなんかして
飛行機雲がまっすぐな線で仕切ってくれてやんの
んな、報われないって、俺は
換気扇が地球の終わりみたいな音を立てて
そんな日にもきみの腕枕を務めたいよ、っつって
ふわりゆれたスカートの所在を探して
じゃあ きみの名前からでいいよ、っつって
しゃあなく終わりのないしりとりをする
ゆられたスカートの所在を探しつつ
昼下がり
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