いのち、をかんじる。/仲本いすら
 
ベッドの上で 静かなシンフォニーなんて
流しながら
きみ、と シーツ、を
愛撫する。

しなやかに 気持ちは繋がって
すべてを きみ、に委ねて

すべて、をきみ、に

出し切ったとき
きみ、は涙を 流した

ベッドの上で 静かなシンフォニーは響く

どうして、泣くの?と
芸術的な姿勢のまま 僕、は問う

いのち、を 感じるんだ

そう言って 君は 洋服(シルク)を羽織る。

このまま 消え去っても
構わないから

もっと もっと
欲張りなほどに

いのち、を 感じて いきたい。

後姿の うなじが

やけに、愛しかった。


戻る   Point(0)