少年詩人/水無瀬 咲耶
 
町の色に染まりながらも
その衣は真白に浄化され
神聖なる朝霧の野原で
生命の陽を待つお前の肩に
ふんわりと掛かっている

お前の無は 宇宙なのだよ
そのちっぽけな心臓から
大地を揺るがす歌が生まれる
さあ、いまこそ吟ずる時だ
その唇から
言葉を紡ぎだしなさい






































戻る   Point(3)