きろ、つきはなし/合耕
 
笑ってやるつもりで夕空になった
そんな時間だから

恐ろしく冷たい態度を取ってしまったって
海岸線を描くのは どうか止めないで

早足で砂を踏む君の息が
斜め後ろから僕の肩に当たるだろう
沈む日が差すと 一瞬 タンバリンの音と見間違える

そういう風にして海岸線を描くこと
僕は知らないふりして
君は知らない僕に教えるふりして
どこまで着いて来てくれれば信じられるのか なんて
わからないから
1km歩いた 4km歩いた 500km歩いて もしかしたら700000000km

笑ってやるつもりの夕空が愛想を尽かしても
どこまでも歩いてしまうから きっと
思いきり恥ずかしい顔をすれば それでもまだ夕空は呼べるかもしれなくて

700000000kmついて来る人なんて 
だって やはり いないはずで
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