完成を待つ波の詩/瀬冬翼流
 

夕凪の風
羽を広げればどこへでも飛びそうな
繰り返される命の輪を
止めることなく 邪魔することなく
ゆら ゆら ゆら ゆら
手紙を書いて
サイダーの曇り瓶に詰め込んで密閉するんだ
手から放して 流れろ さぁ遠くへ 遠くへ
どこまでも遠くへ行けばいい

金色の夕日が沈むよ
オレンジ色に沈んでくよ
あぁピンク色になってきた
ほら紫色にキラキラ光る星
深海に沈んでいくみたいに落ちてった太陽
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