手紙/沙龍
 
おにぃちゃん?


ねぇ元気‥…?


お話しするの何日振りかなぁ?



架空に近い僕の兄

僕の変わりに産まれるはずだった

三才年上の兄


唯一ちゃんと同じ親の

血液をもつ兄


いつからだろ?‥‥

僕が

おにぃちゃんと話しだしたのは?


僕の頭の中だけに存在する

優しく

時には厳しく

してくれた兄


空想の中の兄は

いつも僕を抱き締めて

撫でてくれたよね。

辛い時も嬉しい時も

だから‥‥僕は手紙をだそう。


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