ゆきだるまの葬列/北乃ゆき
今日はとても良いお天気でした
冬なのにお日様がきらきらして
だから
4日前
クラスのみんなが校庭のはしっこに作っていた
大きなゆきだるまは
顔がぐしゃぐしゃにくずれていて
手袋をはいていた腕は
ただの木の棒きれになっていて
半分とけた胴体は
垣間見えた泥と混じって汚れています
きみは知っていたかい
きみが生まれた時
校庭のはしっこのはしっこで
立っていたぼくの事を
きみは知っていたかい
みんなにかこまれるきみを
校庭のはしっこのはしっこで
うらやましそうにみていたぼくの事を
ぼくはきみがきらいです
あの冬の日
ぼくをむししたじゃないか
は
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