まんが響(私振)/
木立 悟
竹宮恵子は俗から離れず
萩尾望都はマネキン並べ
大島弓子は静かに手を振り
倉多江美はひっきりなしにくしゃみする
士郎正宗の欲は深すぎ
大友克洋の迷いも深い
宮西計三の背は見えず
福山庸二の尾は燃える
宮谷一彦には性と血が
宮崎駿には生と死があり
つげ義春には哀しみがある
人間のような哀しみがある
永島慎二の赤は去っても
古川益三の蒼は尽きない
鈴木翁二の手の甲かすめ
何処へゆくあの響きたち
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