「雪」/
hiyoku
雪が降ってきたからさよならをして
キスをした
お互いに唇がかさかさで
ごめんね と
謝った
初めて
大きな声で バイバイと
告げた
かけ足のあたしの頭には
あの子の
笑顔
胸がかきむしられるように熱くて
こころが ひぃひぃ言ってる
ほっぺたの温度
発車のベル
動き出したバスは
あの子も
雪も
おいてった。
戻る
編
削
Point
(3)