「 部屋 2 」/椎名
何も予定の入ってない土曜の午後
遅く起きた頭にどんより曇り空
休日のお約束で洗濯機はまわっているけれど
夢の中から出てきたがらない心半分
外の公園では子供たちの遊ぶ声
忙しそうに走り去る車の音
いつもと変わらない午後がまわっている
世界はいつもどおりの時を刻む
止まっているのはここだけ
秒針は正確に動いている
夢見心地のまま
ずっとこうしていたいと
駄々をこねる
ここは静かだね
ここは平和だね
温まった寝床のような
心地よさ
夜までには目を覚ます
あなたが戻る夜までには
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