いつもなんとなく一緒にいるような感じがしている/とびまる。
 
朝起きて布団の中であと五分あと五分と
ぐだぐだとししている時に
君はもうすっかり支度をして
たぶん仕事場に向かっているはずだから
僕はがんばって起きようと思っている

飲み物を取りに階段を下りる時に
四角い窓から夕焼けが見えた
雲と空と建物と濃いピンクのような夕焼け
君がこの窓を見ることなんて無いけれど
僕はこの夕焼けを君に見せたいと思っている

仕事が終わって駐車場にある車に乗り込む
ほんの数歩の距離だけど今夜はすごく寒い
そんな寒さなんてかわいいものよと
君は言うだろうけれど僕は君にも
この寒さを感じてほしいと思っている

あとはもう寝るだけだという時に
おやすみなさいを言うために君のことを思う
今日は疲れたと言ってたからもう寝てるだろう
結局君に送った言葉はおはようとおやすみだけ
でもそれだけじゃないと君も僕も知っている

僕は見えているものだけがすべてだとは思わない


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