自分の居場所/腰抜け若鶏
 


誰もが自分の居場所を必要としている。
そこは人に羨まれるような誇れる大舞台であったり、
人に蔑まれるような恥ずかしい場所であったり、
たくさんの人がいたり、たった二人しかいなかったり。
けれどもその価値はどれも大差なく等しく重いと僕は思う。

僕には自分の居場所がどこを探しても見つからなかった。
だから汗水流して自分で自分の居場所を作り上げた。

そして、現にそんな自分の居場所に輪を乱すような奴が現れたので、
僕はそいつを排除しようとしている。
頭ではいけない事だと分かっているのだ。

ところで、僕の友達は居場所が見つけられなかったので大学を辞めた。
もしかしたら
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