elephant/本木はじめ
 
を被ればどこかの草原にあなたのまぶたのような花びら


珈琲を飲むゆめ見ればとこしえに僕ら目覚めぬ肉体の春


ぼくはただ数字で6と書くだろう許されていること忘れぬ為に


大気、大気、、あなたはどこかにいるだろう 『周囲』そこからはじまる『意識』


疎外感かんじるゆめの残り火のほのかに消える朝のひととき


対岸の火事が絵画のように映えぼくも描かれたくてクロール


殺伐としているきみの目の中の荒野を歩く牛の前足


酔いどれてふたたび眠る前の嗚呼、焦げ茶ブラック色の八秒


保存液とわにこぼれるごとくこの世界に不変のもののなきこと



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