爆音と静謐/
大覚アキラ
きっと
いつか
やってくる
その朝
世界中の
サイレンと
クラクションが
一斉に鳴り響き
世界中の
スピーカーから
ボリューム最大で
音楽が流される
生まれたばかりの赤ん坊から
今にも死にそうな年寄りまで
誰もがその場にうずくまって
身を捩りながら両耳を塞ぐだろう
おれは
それを冷たい目で眺めながら
スケッチするみたいに
詩を書くだろう
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