夜の散歩/
余羽
家を出たのは君から逃げるため
明滅を繰り返す黄色い信号を横目に
僕はまた歩き出す
桃のにおいがする水を買ってから
部屋に戻ろう
遠くでトラックがはしっているような
そんな音を聴きながら
自分の部屋に戻ろう
本当は気分がいいのに
足もとが滑るのでうつむいてしまう
まだ2月にもなっていないのに
今日はあたたかいなぁ
戻る
編
削
Point
(3)