夜の散歩/余羽
 
家を出たのは君から逃げるため

明滅を繰り返す黄色い信号を横目に
僕はまた歩き出す

桃のにおいがする水を買ってから
部屋に戻ろう

遠くでトラックがはしっているような
そんな音を聴きながら
自分の部屋に戻ろう

本当は気分がいいのに
足もとが滑るのでうつむいてしまう

まだ2月にもなっていないのに
今日はあたたかいなぁ
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