僕のハッピィアワー/m.qyi
あ。ご臨終の寸前に、このハエ、細い目を開けてみたのが青空で、(今まで自分が空をつっぱしってたなんてガイキチだから知らなかった)、その初めて見た青空が足元からすーっと真下に落ちっていったよう、どうしようかあと思いながら意識の底に自分が落ちていきましたという話、お花畑の上に。
お花畑なんて趣味が悪いや。
そんなところに逝く前に
だから、静かに死なせてやろうよ。
そういう心が、空だな。
すくなくとも、僕の。
その空がもともと在ったのか、たんなる想像なのか、それとも自分がそうこさえてしまったのかあるいはそうこわしてしまったのか、僕は知らないというか、考えたくもないけれど、そこに僕は生きてい
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