何色/a.u.i.
明日は我が身、
認(したた)めた脳裏に
父と母の喧騒と
踏み入れられなかった襖一枚と
ぎりぎりの強さと
泣きながらくねらせた騎乗位と
青い夜が届けたシンナーと
守り抜いた大切でないものと
それでも笑ってみせたあなたと
「そこにはもう明日以外なにもないのだよ、」と
「優しさを吟味する時間はないのだよ、」と
「yesかnoか,生か死か,生まれてこなきゃよかったのか優しさなのか,騙すのか騙され貫(ぬ)くのか,考える余地が少しでもあるものは全て容赦なく"生きる"なのだよ、」と
手をひく母と
手をひかれる子供と
口ずさんだ夕焼け小焼けと
そして、花
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