生き、帰り/a.u.i.
 
西日は傾くばかりで
傾いていた人らはそれをみてさらに傾き
結局はみな平面へとブレンドされ
じりじり沈む夕日を片手に
それはそれは玩具を手に入れた子供みたく
みな
愛しきひとを ひとり
空に描き映して
のち 空はとても窮屈になった



すべての 
そう すべてのものが夕日にあやされる時間帯であった
私の手中のコーヒーだけは ただそこに留まっている
人より先に生きたい
けれど不自由で平等だから
私は先生になる
遠くのブランコの折り返すリズムに合わせて
"夢、"
久しく それでいて嘲笑しきれぬ響きを
なるたけブランコがリアル寄りに身を投げ出した瞬間に
そのいまだ小学4年生のそれを
ブレンドするのでした
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