ハッピー山崩し/人間
集合住宅地に線を引いて
都合良く並べたドアノブを
ピッキングして歩くのは
沈黙を鍵にする私
苔まみれの地蔵を背負って
悪い芽を潰して歩く
惨めな真昼には背を向けて
未曾有の鰯、
鰯の骨、
骨の山を崩して遊ぶ子供に聞く
「君はハッピーを信じるか?私は信じない。
許すか許さないかだけで答えろ」
無視する生意気な子供の
目頭に育つ蓮華から
澄んだ地軸を引き抜いて
しゃぶる私に鍵が増える
骨の山を崩す子供に
「私と君の中に1本線を引く」と宣言し
その線をお供えする為
落ちてるストローで神社を作る
母親が駆け寄り
私を睨み鍵を取り上げる
「夢の見過ぎだ」と言われたので「私の胃が漏らすハナモゲラに柚子
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