ローダンセ/腰抜け若鶏
真冬の夜 迷い込んだ一匹の仔猫
薄汚れて ガリガリに痩せ細ってさ
お前 いいもん食ってないな
飼い主に捨てられちまったのか?
そいつは一言 ミーとだけ返事をした
ずっと昔 俺はこいつと同じ事してた
自分の行く当てさえも分からずに
誰彼かまわず ただ他人にすがってさ
お前が望むなら 俺は流れ星になろう
キラキラ夜空に輝く青い閃光にさ
その胸に希望がもう一度宿るまで
強く そして眩しくさ
いつか別れが来る その時まで
朝起きると 側に寄り添ってる仔猫
愛らしく 喉をごろごろ鳴らしてさ
お前 そんな可愛い顔するんだ
世の中のオスってのはみんな馬鹿だよ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)