猫とさくら/
緑茶塵
いる
子供の頃、それは多分テレビの中にいたのだと思う
ゆったりと流れるエネルギーを、ゆっくりと消費しながら私はクリックを繰り返す
思い出はもういい それでも逃れられずにいる
有機なときの流れは私をさびしくした
無機質な猫たちが踊り跳びはねている
恋は歌うのだろう 一人で勝手にでも
歌は人の恋を詠うだろう それでも誰かに伝わるように
有機の流れに誘われて 桜の花が舞っていた
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