永遠に、さよなら/りぃ
僅かな時を超えて深く眠りについた
終わりが来るから人生楽しい
って、誰かがゆう
それは夕方の公園、街灯の下辺りで
憂いゆく人々にそれは残酷に響いてゆく
かくゆう僕もその一人さ
永遠を欲するなんて愚かだと
在りもしない無いもの強請りだと
ああ、夢は見るもの、押し付けられた終わりの日
冷えゆく空気の中で落ちてきた永遠
無様でも拾い集めて
空へ返すよ
それでも明日を欲するのだから
やっぱり、終わりなんてまだ見えないほうが良い
見上げた夜空に溶け込んで言うよ
今だけでいいから
―永遠が見えた日、僕は少しだけ明日を愛した。
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