思い出す時間/とびまる。
 
るのを感じ
いつまでこうしていられるのだろうかと
必ず思ってしまう

あなたの頬が少し赤くなっている
それを見つけるのが好きなのだけど
あなたにはそれを言ったことはない

強く抱きしめながら
痛くはないかとあなたに聞く
吐息を漏らしながら
大丈夫というあなたの声を聞くと
もっと強く抱きしめたくなる

唇が触れそうになる近さで
短い会話をする
あなたに伝えたい言葉がたくさんある
だけどいつも少しずつしか出てこない
そしてそれはいつも同じ言葉

残りの言葉は出てこないまま
あなたの体に向けて気持ちを伝えはじめる
体を震わせながら崩れていく
あなたを支えていると俺の記憶は
震えているあなただけになってしまう

情熱は体にすぐに伝わる
こころに伝わり始めるのは
それを思い出す時間になってから

震えているのは体だけじゃないんだ

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