懐かしの詩/千月 話子
大きな街のお空には
本当の空は無いと言うのに
太陽が高く射す昼休み
呼吸をふーーと吐き出して
皆が窓を開けた
深呼吸する時間 一斉に
大きな街のお空には
化学記号が飛んでいて
すいへいりーべぼくのふね・・・
得意げに覚えた
本当は 怖い呪文
見上げた青空が黄色く変わった
小学生のタロくんは
ずんずん ずんずん 街を行く
不法投棄されたゴミの山
頂上からの眺めは素敵
レンゲ畑でフラフラとハチが飛ぶよ
蜜は・・・なんだか苦い気がした
中学生のタロくんが
ずんずん ずんずん 街を行く
高速道路沿い 可愛い家に住んで
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