猥雑デイト/人間
:まぶかにぼうしをかぶって
銅が錆びた沼を過ぎて青樺に串刺す寝起きの‘薬漬けヨハン’を蚊帳に閉じ込める
そして忘れる
すなおに
きびすを返して爛熟したアバタのバッタを拾って喰う獏で籤引きをする
「アタリかハズレかでその後の人生は大きく左右されます」
梯子電車に落雁ばらまけば季節労働者の風体なれる
ハート型の氷塊を桐の皮で包んで約160バウンドさせたら
即席水銀灯の名を欲しいままに出来る「必ず、信じて」
金属の皮膚で身構える
その野獣を貫くのは赤を吸い焼けてシブーストの景色を吐く佳人
それを私の半月板に映して不埒
現代的な天竺へと猥雑デェトにしけこむ
両面の磁場を丁寧に
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