金(キム)/馬野ミキ
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた
「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこがもうずっと起ってて、おさまらなくてヤバいっす」
『オナニーすれw』
「無理やりするのは、女の子がかわいそうで出来ないっす。。」
それから俺は灰皿のなかにある一番長いシケモクに火をつけて深く息を吸い込み
アンドロメダ大星雲のようなかたちをした天井のしみをぼんやり眺めてから
そうして煙を吐き出す
メールを返した
『お前はアホかっ!
空想と現実を一緒にすんな!
空想では何
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