トカゲの一生/
本村K
干からびたトカゲが転がっていた
人の目は流れ往く
移り行く日々の慌ただしさに
呼ばれる姿もくすんでいった
やがて生々しい悲鳴だけ
コンクリイトに染み込んだ
いつまで生きていた
いつから死んでいた
いつから床になった
なぁ、いつから生きている
いつまで死んでいる
どこまで沈んでいく
次はどこで生きる
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