マイノリティー/
純太
本を開き放列を味わいながら
調べるんだ
やがて安堵を沈め
吐く息を言葉にできた時には
気概はそのままで
一時の一歩に靴を汚すつもり
それを確認できるから
だから本屋が好きなんだ
つまり俺にとって本屋は本
ただ一つ
ここ本屋に集う者たちへ
その先で作った心の中の
オブジェは壊すものなんだ
壊し方を見付け出すんだ
壊したらまた作るんだ
その連続にやがて
いつも薄ら陽の向こうが
あなたのものになってゆくものさ
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