風邪と詩についての誤解/麻草郁
寒くなると風邪をひくというのは、都市伝説であって、事実ではないらしい。
鼻の粘膜にウィルスが付着すると、寒かろうが暑かろうが、95%の人は感染し、その75%が風邪を引くのだそうだ。
だから、寒くしていたから風邪をひいたというのは、あとからのこじつけで、実は寒くても風邪をひかなかったときのことを忘れているだけなのだよ。
詩も、同じように、追い詰められたとか、苦しんだからといってよいものができるわけではなく、脳に言語ウィルスが付着すれば、95%の人は感染するんじゃないだろうか。
そして、そのうち75%が発症する。
その時苦しくても、苦しいから詩が生まれるわけじゃないのだ。
これは、発見であった。
風邪をひいて、治りかけの脳で、そんなことを考えた。
これが僕の症状です。
参照URL:http://www.med-legend.com/column/urbanleg.html#cold_cold
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