快晴の空の下で/阿麻
目覚めては眠り 又目覚めては 又、眠る
そうこうしている内、
綿菓子のような あるいは
タバコの煙のような
白い糸くずの堆積したもの
が私を包み込んで
やがて襲い掛る恐怖が重圧と化し
体の内側から外側から
ぺしゃんこに押し潰す!
もはや虫の息
障子紙よりも薄く
縫い針よりも細く
ただ この世の片隅で
人様が哀れみかける視線の
突き刺さる痛みに 耐えつつも
一歩踏み出す強さを失い
宙に浮いた両の素足に風がスウスウと当たって
ぁあ
きょうは何て気持ちがいい日なのだろう、か、
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