蛇の抜殻/
本村K
荒んだ世界を低空飛行
きっと脳のどっか大事な部分を無くして
必死で繕って着飾った幸せは蒸発して
適応できなくて 斜陽
転がった思い出に切り貼りした喜びはめくれて
焼け落ちたうろこ雲
今日という一日の終わり
誰かに殺されたのかもしれない
溜息は空気よりも重過ぎて
僕は鉛のようなそれをこぼし続けた
他人を装って
明日明けない朝がやって来ても
僕は生かされている
それが悔しい
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