ドイツ語の先生との対談/和泉 誠
 
「先生、重大な質問があります」

「よし、ならまず黒板を消してくれ」

「はい、分かりました。
 …あのですね。僕、この冬休みから現代詩フォーラムという
 巨大なサイトに投稿し始めたんですが」

「なに君?授業の質問?ああ、ここはね。こういう意味なんだよ」

「そこでですね。僕は思ってしまったんです。
 詩はどうして難しい言葉を使わなきゃいけないんだろう?って。
 詩の本を読んだので詩語と呼ばれるものがあることは知ってます。
 たしかに詩は非日常的なものなので…」

「分かったかい?なら続きは自分でがんばるんだぞ」

「でも、僕は詩って人の心を動かすことのできる力
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