葬列/麻草郁
 
おどろくほどのおおきな声で
死体を貪るおおきな鳥が
君には休暇が必要ですと
おそらのおうたをうたいます

結うことを知らぬ孤高の娘が
銃弾をよけては拍手喝采
晴れた夜空に刃を向けて
ゆくえ知れずの母親をさがす

失って笑って踊る
失って笑って踊る

葬列は続く
石を持て打ち据えるために
兄妹は歌う
石を持て打ち据えるために

おどろくほどのおおきな声で
死体を貪るおおきな鳥が
君には休暇が必要ですと
おそらのおうたをうたいます
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