歌と鳥かご/和泉 誠
 
はあの人のために唄うことにした
その間虚しさなんて少しも感じなかった

けれど知ってしまった
あの人は私を鳥かごに入れて閉じこめてしまおうとしてる
だから私は必死になって逃げた

でも逃げた先に一体何があると言うの?
また王様ゲームをしたかったの?

まだあの人は私が唄うのを待ってくれている
私は今すぐにでも唄いたくてたまらない
でも、もう一度唄ってしまったら今度こそ

熱を出した頭じゃとても考えられない
今日の所はこれくらいにしてもう眠ろうよ
明日もいっぱい飛ばなきゃ

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