きみは七色/七尾きよし
 
人生の喜び黄色い光

きみの情熱オレンジ色に輝き

青色の陰が君の頬を囲み

身体を包み込む緑色の光の輪


目を閉じて想像してごらん

まぶたを通して見えるゆらめく炎を灯火に

一面の葦原をかけわきながらゆく1艘の小舟

葦の切れ目 川のはじまり

ブナの原生林から染み出るいのちの水が

川べりのタブの木陰に寝そべる少年の足を濡らす

夕暮れは七色

黄色いモミジきみの手

草むらから首だす野うさぎ

縁側で麻糸つむぐババの目

光沢つやや照葉樹の木木の森

時の流れとともに七色に染まっていく

時の流れは光の流れ

光の流れはココロの流れ

悲しみ流れ

涙流れ

幸せ流れ

喜び流れ


きみは七色
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