無題/---
た女の子と
ちょっと出かけてくるね、と言って事故にあった女の子は
ごく平凡なフォントに変換されてそのまま文字になって
インクに包まれている
彼女たちの目はやっぱり排水溝で
ゆったりと明日の死神を見据えている
だけど僕たちはすでに文字だったから
そこから戻ってくるには
「ぱすわーど を いれてください」って言われてしまう
まさかの空白に僕は
戦闘兵器さながらに
まっさらな地獄に口づける
*
俺の詩は死んだ
なのに1000行書きたい衝動が俺にはあるんだ
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