泣きたいけれど涙が足りなかったので、私は考えることにした。/ポロリ
 
には至らない。

 こんがらがった糸を解こう。
 「死せる詩人の会」、リリシズム、それらから読み取れるものは何か。それは感情である。
 つまり、それらの信奉は、白話主義である。私が彷徨い歩いた先には、未だにマルクスが眠っている。だが、それはカウンターカルチャーなのである。傍流は所詮傍流、主流としての正統性が無い。カウンターカルチャーはカルチャーなくして存立しえず、カルチャーが優越しえなくなった時、崩壊が始まる。見誤ってはならない。

 はじめはそう思っていた。
 でも、どちらを肯定しても否定しても、新たな世界の自立とは程遠いような気がした。
 悲しいくらいそれが現実で、奇跡にはやはりメシアが必要かもしれない。
 泣きたいけれど涙が足りなかったので、私は考えることにした。
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