泣きたいけれど涙が足りなかったので、私は考えることにした。/ポロリ
 
も不要なのか、私にはわからない。だが、世界が自立するからこそ、その世界の存在意義がある。この世界は、ビッグバンから生まれたものではない。手枷と足枷、それから口枷をつけて、意味があるのだろうか。
 私は彷徨い歩く。
 創設者は排除を嫌った。学府は2つの規制とボトムアップの合意を目指した。強大な侵入者はメビウスとリヴァイアサンを作ろうとした。趣味人たちは同盟を結び、無銘の個人が主張した。
 そして、電磁的な記録だけが残った。
 ネット上に跳梁跋扈する言論。その玉石混交性がwebの良さである。誰も疑わなかった。しかし、やはり、質は必要だ。誰も疑わなかった。そして、質はボトムアップによる合意で決す
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