詩を書くということ/
本村K
私は詩を書きます
心が健康であったならば
私には詩を書く必要などありません
心が病んでいたのであれば
私はポロポロと言葉をこぼします
汚物のようなそれを
自らの手で処分するのです
私は詩を書きます
たとえ誰かに拒まれようと
私は私をこぼし続けます
目に見えぬものを
具現化するのです
私を形にするのです
私は詩を書きます
健康になりたくて
ひたすら言葉をこぼします
ポロ、ポロ、ポロ、 と
こぼします
戻る
編
削
Point
(1)