メローゴールド/---
 
にしてる
そこには彼らにわからないものはないから
うわーやっぱ太陽すげー!って安心して感動できる
だから今年最初の日の出には
何万もの不良たちが泣いた
リーゼントの上には
濃縮された光が乗っかってて
とてもきれいだったのに

不良になれなかった人たちが
不良たちに本当のさよならをするとき
残された不良はその人たちから「不良ポイントカード」を没収する
カードがなくなってもべつに困らない
悲しい色したラクダの背中でロックンロールを聴いている
うーん、なんつーか、伝説になんかなりたくないんだよね って言われた不良は
どんな顔をしていただろう
でも不良を卒業することは
ちっともえらいことじゃない

世界中の窓ガラスを壊したいわけじゃない
あのころ僕たちは小さな不良として頑張ってた
ただ僕について言えば
盗んだのがバイクじゃなくて漫画だったから
それをバイクに改造して走り出す
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