やっぱり日本はオタクの国/和泉 誠
 
と言う

エスは先天的に持って生まれた動物的本能
超自我は後天的に与えられる社会的規律
そして
自我は社会的規律に違反しないように
本能の欲求を満たすために生まれた
いわゆる「私」と考えられるもの

どんなにすかした人間でもエスを持っている
どんなに偉大な詩人でもエスを持っている
エスを持っていない人間は
明日を生きようとは思わないのだから

ただその人は自我がずいぶんと賢いだけだ
周りはみんなそれにまんまと騙されてるだけ
けれどもそれが悪い事とは誰も、私も、本人さえ思わない

話を戻そう

オタク達はエスのみで生きることができる
それはある意味素晴らしい事なのかもしれない
結局人はエスを満たしたくてしかたがない
けれども超自我が怖くて
あれこれ気を使いながら生きなければいけないのだから

だからと言ってオタクが偉大だとは思わない
社会的に見てやはり軽蔑されるべき人種だと思う
けれども彼らは時代を動かす
人々の心の底から求めている欲求を満たすもの
それをどこまでも追求する事ができるのだから
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